■はじめに

※このサイトは個人が制作しているもので、
 JVAと直接の関係はありません。


●宗教とは、信仰とは何か?

 2006年から2007年にかけて四国のお遍路を歩いたあと、「信仰とは何か?」という疑問を抱きました。宗教を怪しく感じてしまう背景に、搾取と依存があると気づき、お遍路を支える四国の人たちは自分のためにお接待を行なっているように思いました。つまり、信仰は自分の中にあるのです。
 そんなことを考えながら、さまざまな宗教の教えを調べ、スピリチュアルやカウンセリングなどを本を読んでいるうちに、ブッダが教えた原始仏教に出会いました。四国で感じていたことを、ブッダは明解に答えてくれていました。
 そして、ブッダが悟りを開くきっかけとなった瞑想方法(ヴィパッサナー瞑想)があると知り、それを体験したくなりました。そして、2009年9月16日から27日にかけて、日本ヴィパッサナー協会(JVA)が行なっている10日間コースに参加しました。
 何も知らずに参加したら、本当に修業の日々で大変でした。実はヴィパッサナーと呼ばれる瞑想方法にも流派があり、最初に期待していたものは「歩く瞑想」などがある方法でしたが、修業したのはずっと座って体の感覚を観察するものでした。でも、結果的にはいいものに出会ったと思います。

 ゴータマ・シッダッタ(パーリ語読み。シッダルタはサンスクリット読み)はあらゆる修業や瞑想方法を試したあとでも、自分の中に心のにごり(苦悩)が消えないことに気づきました。そして、その苦しみから解放されるためにはどうすればいいのか考え続け、ヴィパッサナー(あるがままに観察する)と呼ばれる瞑想方法を再発見しました。そして、このヴィパッサナーによってブッダ(悟った人)となったのです。
 現在、ブッダの教えは主に言葉で語り継がれていますが、その本質はヴィパッサナー瞑想であることがよくわかりました。これまでは、本を読んだり映画を見たりしながら外から知識を得てきましたが、今回の瞑想方法はまったく逆のアプローチでした。つまり自分の体を観察することからすべてのことを理解していくのです。頭で考えたことに、体が答えを出してくれる。その繰り返しでした。

 今はこの体験を多くの人に知ってもらい、10日間のヴィパッサナー瞑想のコースに参加してほしいと考えるようになりました。


●このサイトの主旨

 日本ヴィパッサナー協会(JVA)が行なっている10日間コースの参加者を対象にアンケートを実施し、コース参加前後でどのように変わったのかを教えてもらいました。一部、海外で行なわれている同様のコース参加者も含まれています。

 10日間のコースで何が行なわれているのかを詳しく書くことはできません。心の奥深い部分を対象にした修業であるため、指導者のいるところで習う必要があるからです。ただし、10日間のプログラムはたいへんよくできていて、何の知識や経験がなくても、最後までコースに残ることができれば、きっとすばらしい恩恵が得られるはずです。
 また、瞑想をしているときに幻覚が見えたり、体の感覚が敏感になって神秘的な体験をしたりする人がいるかもしれません。たとえそのような体験があったとしても、それは個々別々で、だれもが同じ経験ができるわけでもありません。特別な体験を期待することは、逆に修業の妨げになります。コース中は「聖なる沈黙」を守って過ごしますが、ほかの人がどういう状態で瞑想をしているのか気にならないためでもあります。
 では、どのようにしたら、10日間コースに参加したいと思ってもらえるでしょうか? 僕は、最初のコース後に価値感が大きく変わり、家族や周囲の人からも「変わったね」と言われることが増えました。参加者のだれもが、自分自身の内側に何か変化を感じているはずです。そしてその変化は、ブッダが悟った道に続く普遍的な道標になるはずです。

 もうひとつ、コース参加後、瞑想者と知り合う機会が少ないのが残念でした。京都と千葉を合わせると、コース参加者は毎月200名近く、年間にすると延べ2000人以上がいるようです。自分の住んでいる近くにも、きっと瞑想者がいるはず。けれども、一日瞑想会などに出かけないと出会えません。瞑想仲間がいれば、日々の瞑想の励みになりますし、グループ瞑想を始めるきっかけになるかもしれません。

 ヴィパッサナー瞑想と呼ばれているものは、いくつかの方法があります。このサイトでは、S.N.ゴエンカ師が指導する10日間コースの体験者に限定しています。その理由のひとつは、僕自身が体験してすばらしいものだと思っていること。同じように、口コミで参加者が増え続けていること。ゴエンカ師はもちろん、指導するアシスタントの先生を始め、すべてがボランティアで運営されていること。参加費はなく、コース参加後に自分が得た恩恵をほかの人にも受けてもらいたいという気持ちの寄付だけを集めていること。
 10日間のまとまった休みを取るのは、なかなか難しいものです。けれども、毎回たくさんの参加者が集まり、多くの人がキャンセル待ちをしているようです。いったいどこに魅力があるのでしょうか? このサイトが、その理由の一端を知るきっかけになることを祈っています。

 生きとし生けるものが幸せでありますように



新井由己/サイト主宰者
フォトグラファー&ライター。
四国のお遍路を歩いたあと、2009年9月に千葉のダンマーディッチャで初めてコースに参加。翌年11月に2回目のコースを受け、45年間上り続けた自我の山を、ようやく下る決心ができました。これからはダンマの種をあちこちにまいていきたいと思っています。
新井由己の仕事帖
http://www.yu-min.jp/


マシマタケシ/イラストレーション担当
屋久島から東京に移住したイラストレーター。
ヴィパッサナー瞑想は、2009年の11月にダンマバーヌで受けました。毎日絵とエッセイを綴ったブログを書いています。サンマーク出版刊『幸せのいろ 目覚めのかたち』発売中。
いろとかたち
http://yahama.exblog.jp/

スペーサーはじめに
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